瀬戸内・直島アートの旅(2)~地中美術館編~
直島を訪れてみたかった最大の理由は地中美術館でした。
もはや98%の地中美術館と、2%の草間彌生というくらいです。笑
地中美術館はその名の通り地中にある美術館。
これは安藤忠雄が島の景観に配慮してデザインしたためであり、
外からは建物のボリュームを感じることはありません。
(写真は地中美術館HPより)
この安藤忠雄の作品の中にモネ、ジェームズ・タレル、
ウォルター・デ・マリアの作品が展示されています。
作者ごとに別れた部屋には人数制限が設けられており、
待ち時間はあるけど、少人数でゆっくりと作品を鑑賞することができます。
まず最初はモネ。
地上からの自然光のみが入り込む真っ白な部屋の中に
5点のモネの作品が展示されています。
モネの作品自体は大山崎山荘美術館で見た作品の方が良かったけど、
展示室とモネの作品の相性が非常に良く、
モネのために作られた部屋だということがよく分かりました。
続いて見たのがジェームズ・タレルの作品。
ジェームズ・タレルという作家は失礼ながら全く知りませんでしたが、
光と空間を題材にした作品を制作しており、国際的に有名らしい…!
彼の作品は3つ展示されていましたが、
「オープン・フィールド」という作品が一番良かったです。
一見すると壁にただ青いスクリーンが映し出されただけなんですが、
なんとこのスクリーンは壁の開口部で、中に入っていけるのです!
(言ってることがよく分からないかもしれないけど…)
最初は本当にただ壁に青いスクリーンが映し出されているだけの
つまらない作品だと思っていたので、中に入れることにとても驚きました。
青い光の中に入っていくと、そこはまるで無限に続く空間で、
どこに壁があるのかも分からない宇宙のような不思議な空間でした。
そして最後にウォルター・デ・マリアの作品を鑑賞。
実は地中美術館を訪れた最大の目的は
彼の作品「タイム/タイムレス/ノー・タイム」を見るため。
(写真は地中美術館のHPより)
階段の上に置かれた花崗岩の球体。
壁に並ぶ金色の柱。
天から差し込む光によって表情を変える作品。
ずっとこの作品を見てみたかったのですが、
生で見た感動は想像以上のものでした!!
安藤忠雄が作った空間と見事にマッチしていて、
建築の力でここまで芸術の魅力を引き出せるのかと驚嘆しました。
芸術作品にも感動したことあるし、建築に感動したこともあるけど、
地中美術館で感じたのは芸術と建築が見事に融合して
ひとつの作品に昇華した感動でした。
また地中美術館には絶対に訪れたいです!!