六曜社のふたり

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用事で四条に行ったついでに、久しぶりに六曜社地下店に行って、休憩がてら読書。

久しぶりに読みたいと思ってた川端康成の『雪国』。

川端康成は好きな作家だけど、実は彼の代表作の『雪国』はあんまり好きじゃない。

高校生のころから、「大人になったら、きっと良さが分かるはず!」と思い続けて十数年。

数年おきに読んでるけど、やっぱり良さが未だに分からなくて。

不倫の話だからか、主人公の島村がダメ男すぎるからか、

それともまだ純粋だった高1のころに読んだ時の衝撃が強すぎたのか。

「この指だけが、これから会いに行く女をなまなましく覚えている」ってなんだよ!

…とまだとてもピュアだった高校生の僕はめちゃくちゃ微妙な気持ちになりましたね。

エロス!

でも、文章の美しさは本当にすばらしくて、

読み直してみると、こんな美しい表現があったのかと感動する。

いまならもう少し作品を理解できるかもしれない。

ゆっくり丁寧に時間をかけて読んでいこうと思います。

 

六曜社地下店の狭いカウンター席で『雪国』を読んでいると、

二十歳すぎくらいのカップルが横に座ってきて。

会話の内容が自然と耳に入ってきたのですが、

どうやらまだ付き合ってるわけではなく、でもお互い完全に好感持ってる感じで。

恋の駆け引き感にこっちまでドキドキしてしまって、結局あまり読書に集中できなかった。

この純愛の匂いがプンプンする横で、エロスな本なんてとても読む気になれなくなり、

グァテマラの豆を200g買ってそそくさと店を去ってしまった。

あの二人、うまいこといくといいなぁ。

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